平成29年度文化庁委託事業 劇場・音楽堂等基盤整備事業"情報フォーラム"
「劇場・音楽堂等と地域文化創生」

開会挨拶

田村 孝子
(公社)全国公立文化施設協会副会長

京都府立文化芸術会館ホールで開催されます情報フォーラム「劇場・音楽堂等と地域文化創生」にお出でいただき、ありがとうございます。

全国に2000以上ある劇場・音楽堂等について、1990年当初は「ハコモノ行政」と揶揄されたこともありましたが、近年は個別法が制定されたことも手伝って、それぞれの地域で劇場・音楽堂等の役割について真剣に考える機運が高まってきました。たいへんありがたいことだと感じています。本日は多様な立場の方々のお話がありますので、皆さまにはぜひ持ち帰って有効に活かしていただきたいと思います。

一点だけ申し上げたいことがあります。

2013年から、国会議員の方が「2020年に文化省を」という運動を始め、毎年シンポジウムが開催されています。文化庁ではなく文化省となれば、法案提出権や予算権を持つこととなります。つまり、現在は日本の文化施策が、従来の「行政サービス」から本来の意味の「文化政策」へと移行していく過程にあるといえるでしょう。

この非常に重要な時期に、皆さまがそれぞれの場所でしっかりと考え、その声を文化庁へ届けることが何より大切と思います。この後の先生方のお話や事例の紹介をヒントにしていただいて、皆さまが感じ、考えられたことを必ず文化庁にフィードバックしてくださるよう、重ねてお願いする次第です。

今日一日が皆さまのお役に立てば誠に幸いです。

平成29年度文化庁委託事業 劇場・音楽堂等基盤整備事業"情報フォーラム"

開会挨拶

基調報告

文化政策の動向と今後の展望について

講演

  1. 2020年に向けた文化情報発信のあり方
  2. 文化庁京都移転と地域文化創生

パネルディスカッション

  1. 公共文化施設は誰のため、何のため
  2. 転換期の日本の文化政策に劇場・音楽堂等はどのように貢献すべきか
  3. 人と人との交流を基本とする劇場・音楽堂等の新しいあり方

意見交換・質疑応答

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